アッサム(ASSAM)は世界的に有名な紅茶であり、代表的な原料品種とも言えます。実はアッサムは単一の品種ではなく、たくさんの品種をまとめたものの総称です。台湾にはフォルモサ(「美しい」という意味のボルトガル語からきています)という美称がありますが、その独特な気候条件により、アッサムのほか、烏龍、紅玉などの様々な紅茶を生産することができます。
紅茶は葉の形から区分され、丸ごとのものはOP、破けているものはBOP、さらに細かく小さな芽がたくさんあるものはFBOP、細かく粉状砕けたものはCTC等に分けられます。それぞれ葉っぱの形や細かさにより、水面との接触面積が均一ではないため、お茶に味が溶け出す速度や口当り、それに価格などに影響を与えています。
産地について言えば、スリランカ紅茶の香りは幽雅にして繊細、セイロン紅茶とも呼ばれ、アッサムはそのメイン品種です。
ベトナムは縦長の形をしており、北と南の両地で気候や土壌環境が異なるため、生産される紅茶の口当りも違います。北ベトナムは香りが比較的に鮮明で、南ベトナムは口当たりが比較的になめらかです。また、インドネシアの紅茶は香りが鮮明で、特に粉状に砕けたCTCは一番の大口です。
では台湾の紅茶はどうかいえば、その複雑な歴史背景の所産として、アッサムと烏龍の品種をともに生産することができます。特に近年開発の台茶18号-紅玉紅茶には独特な天然のトンキンニッケイの香りがあります。また台茶21号-紅韻紅茶には柑橘系の花の香りがあります。台湾紅茶は紅茶世界の中で独自の発展ルートを歩んでいます。
皆様それぞれにお茶のお好みがあることでしょう。世界各地から来た様々なお茶も、それぞれの気候や土壌などの条件があるからこそ、それぞれ独特の風味を持っています。
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